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学協会の連携を基点として 化学者コミュニティーの代表を目指して

(平成24・25年度会長就任に際して)
                                                   西出 宏之
 日本化学連合は発足してこの6月ではや5年になります。「社会のなかの化学」「社会のための化学」との使命もつ新しい組織を求めて、学協会間で共通の課題に一体化して取り組みたい、また折角のリソースを効率的に共有できないか、学協会への窓口を一つにすべき、など発起に係られた先達先生方、関係諸兄の設立に至る熱い思いと迸るご議論を度々伺ってまいりました。岩村初代会長、御園生前会長はじめ役員の先生方のご尽力、メンバー学協会のご理解・後押しにより、平成22年4月の一般社団法人への移行とあわせ、化学系17学協会の連合組織として歩みを重ねてきたと理解しています。
 平成22年度に岡本佳男副会長・監事(高分子学会元会長として連合の設立と始動にご尽力多々)より推薦を受け、連合の活動に正式に加わりました。世界化学年2011IYCの実行を分担しましたが、まさに連合が目指し、その任とする(理想的な)行事であり、学協会を束ねながらの実務推進でした。石田 裕事務局長(当時)の粉骨砕身により、御園生会長の強い指導力のもと、連合が事務局担当のもと広く呼びかけての活動として、海外からも評価高い実績に繋げられました。一方、ボランティア活動とは云え素手での実行の難しさ、事務局機能の強化の不可避、学協会事務局連絡会の限界などを痛感しました(経費など支援要請が重なり、ご不快・ご迷惑かけましたこと、再度お詫びします)。
 過6月6日、平成24年度総会と続く理事会にて、会長に選任されました。日本化学会以外から指名受けたことを噛み締め、ご意見を真摯に受け止めます。メンバー学協会の独自の発展を前提として協力・連携して、各学協会の活動とは一味違った(各学協会ではやり難い)企画群を一つの起点として積極的に、また粘り強く実行します。連合の役目とあり方、将来姿の議論と指差しを、将来構想委員会に依託します。化学連合へのご理解とご支援、また連合組織そのものの認知と幅広い紹介をお願いする次第です。